顧客の変化を味方にする会社
歴史的な景気後退といわれる中、売上減に苦しむ企業の報道が目立ちます。そのような状況下、結婚産業も、若者人口の減少、晩婚化などの要因もあり、関連するホテル、式場、旅行などの業界の中でもとりわけ厳しい状況です。
毎年、厚生労働省が発表している「人口動態統計(推計)」によると2008年の婚姻件数は731,000件。多少の増減はあるものの、70万件前半あたりを推移してきています。たしかに婚姻人口の自然増だけで売上増を期待するのは厳しいものがありそうです。
しかし、そんな中でも顧客の変化をとらえて徐々に売り上げを伸ばしているところもあります。なかでも面白いのは、2度目の結婚式をするカップルを狙った動きです。新婚ではなくて、結婚後10年、20年と経った夫婦が再度記念に式をあげる需要が出ているというのです。
こうした変化に合わせて、旅行会社でも上手く対応しているところが出ています。
近畿日本ツーリストは、ハネムーンと名のついた商品を『ロマンチックジャーニー』と変えることで、こうした需要の取り込みに成功しています。 原油高など大きなマイナスの要素があった中でも、行き先によっては、前年比5%増となかなかの健闘ぶりがうかがえます。
また、式場でも変化をうまくとらえているところがあります。
たとえばホテル日航東京は、最近増えてきた『こだわり婚』にウェディングプランナーによるきめ細かい対応をすることで、挙式数を伸ばしています。特にここ1〜2年ほどの伸びが目立ち、その前まで700〜800件だったものが、一気に1000件の大台にのり、来年はウェディングプランナーを増員し、さらに1割増を狙うそうです。
しかも『こだわり』が強いので、単価も上昇傾向にあるのだとか。数だけの増加では限界もありますから、こうした成果も注目に値するところです。







